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初詣

あけましておめでとうございます。^-^

いやぁー年が明けましたね。超短編ですが一つ書きました。
奇祭とつなげようかとも思いましたけど、ピンと来なかったので、別の小宮に犠牲になってもらいました(笑)
初詣でほんとに警官と喧嘩している人がいたけれど・・・お正月に警察沙汰はなんだか幸先悪そうですよねぇ(´・ω・`)

ではでは!

除夜の鐘とか、クリスマスとか惜しいネタをなくしましたが、思い立ったら書きたいと思います(;^ω^)


初詣



1月に入り多くの人が初詣にいく。

奇祭が行われるように初詣も独特な進化を遂げた地域がある。

ここ、尻板神社ではお賽銭を投げる賽銭箱の先にある神殿の中で尻を叩かれている人物がいるのだ。

その人物とは、地元の子供たちだ。冬休みが決まるまでの間に悪い子と認定された子供はなんとお正月にそこで尻を叩かれるのである。ここで大きな声で鳴く声に対して、参拝者は、頑張れという応援とともに、しっかり良い子になるんだぞというかけ声をしてみなお参りをするのだ。心身ともに健康に育つことを祈り初詣を終えるのである。一日中叩かれるわけではないが、よく見えないようになっているため参拝者は不安になりながらも、この尻を叩く音と共にある、この泣き声を聞くことで自分もしっかりしようと気を引き締める者や、昔を思い出し思い出に浸る者がいた。

だがしかし、ここでも問題は起こるのである。

普通は、神様の前ではと恐れ多く悪さをしないものだが、そんなこと関係ないといわんばかりに、悪事を働く人もまたいるのが事実である。

小宮 建造もまたその一人。お賽銭を目当てに神社へと押しかけていた。

「おー!すげーすげー!」

その人数の多さに喜びを隠しきれずニマニマと笑顔をかくさず周りを見渡す。お正月はやはり神社に人がもっとも集まるのだろうか。
「どっこがねらい目かなぁ~。よし!」

すぐに移動する小宮。小宮が行う悪事とは!!!
「イテッ!・・・・っつ!!!・・・ひひひ!」

頭にぶつかる小銭たち。・・・・そう!!小宮が行ったのは投げた小銭を少しでも回収しようとフードをかぶり一番集まるであろう場所を陣取ることだったのだ。

・・・セコイ!!

そしてそれだけではない。ばっちり小銭を出す財布をチェックする。そしてその財布の立派な人物から財布のポジションを確認するのであった。フードはあくまでおまけでしかないのである。普通は、長くいすぎては怪しまれるがここではその心配もなかった。尻の叩く音に熱中して動かない者、自分の子供の声とわかり不安そうに見守る者、などがいるためあまり怪しまれないのである。

しばらくして・・・・

「ねらい目だな・・・」

ターゲットになるのは長財布を尻ポケットからはみ出させた人である。とりやすい。大体中身は少ないことが多いものの、チリも積もればである。すぐに作業に取り掛かる小宮。

また、しばらくして・・・

「(今日はこんなもんか・・・そろそろ。)」

4人ほどスリを終えた小宮は帰ろうと人込みを抜ける。このままうまく帰れるはずであったが・・・・そうはいかない。
「お兄さん?ちょっといいですか?」

油断しきっていたところに神職が肩に手を置くためビックスリする小宮。
「え!???なんですか?」

「いや、お兄さん、フード・・・ここ駄目だよ。小銭ずいぶん入ってるけど。どうしたの?これ。」
小宮の誤算であった。フードがだめなところもあるのだ。それが別に罪ではないものの悪意があれば別であろう。ましてや長くいたためにその量ははたから見ても少し目立つ量だったのだ。

「え!?・・・・あー?これかぁ・・・あれぇー?なんか知らぬ間に・・・なんだかありゃりゃー?ハハハハハハー!あーこれお返ししないとなぁ。出しますね!!ハハハ!」

「ちょっとこれはねぇ。多すぎる気がするけどちょっと取ったりしてないですよね?」
怪しむ神職。

「あーいやぁ、これはねぇー。出すからちょっと待ってくださいねー。えーっと・・・・・サイナラ!!!」

怪しむ様子に耐えきらんとばかりにしゃがみだそうとするところで逃走ルートを確認すると走り出す小宮。
「あ!!ちょっと待て!!!誰か捕まえてくれー!賽銭泥棒だ!!」

さけぶ神職の声に皆が見つめる。これだけ人がいると逃げるのは目立つ。すぐに人込みに紛れられると思っていた小宮の計算外であった。すぐにブロックをされ一般人に捕まってしまう。
「お前か!?賽銭泥棒は!?」

取り押さえられた小宮は呆然とするもあきらめてすぐに解放されるよう頭を切り替えた。
「すいませーん。ちょっとびっくりしたもんで・・・・泥棒なんて人聞き悪いなぁ。フードに小銭が入ってるからってこの人がすごい変な空気出すから~。」

追いついてきた神職にも非があるような言い方で見つめる。
「ここは、、フードは禁止なんです。それに・・・あなたは小銭が入りすぎです。何かやってたんじゃないですか?」
小銭だけならともかく、スリがばれるのは大変まずい。

「確かにそうだなぁ。お前何かやってたんじゃないのか?」

取り押さえた男たちも疑い始める。これでは敵が増えてしまっただけだ。焦る小宮が考えているも状況は悪化する一方になる。
「何かありましたか?」

とうとう警官が登場した。ここで一番会いたくなかったのが警官であったためである。
「あ~・・・・そのぉ・・・・」
「あ!おまわりさん・・きいてくださいよ・・」

事の成り行きを聞いて警官から出された一言は想像通りであった。
「なるほどね・・まぁ一応手荷物確認するから動かないでね。鞄見せて。」

鞄の中身を見る警官それはまだ問題なかった。しかし、ボディーチェックはまずい。まずいが考えがまとまらないうちにその時間が来てしまった。

「うん・・・特に問題ないね。後ちょっと万歳して。」
ここからは話がはやかった。すぐに財布が複数あるのがばれて中身を確認され自分の持ち物ではないとばれてしまったのである。これから交番へと連れていかれるのかと思った小宮だった。

「おまわりさん、ちょっとこの男を説教してもかまいませんか?」
「え!?」

「そうですね、自分の交代時間までの間になりますが、良いですよ。逃げたりしないよう近くの仲間に連絡しておきますから。」
「よし、それじゃあ、小宮ついてきなさい。」
「え!?ちょっと、、説教って、、、」

連れてこられたのは、お賽銭箱のところ、つまり子供たちが尻を叩かれているところである。今の順番の子は、すでにだいぶ叩かれたのか尻は真っ赤になっていた。知らない大人が来た事で不思議そうな顔をしている。叩いている神職もその様子が気になり声をかける。慣れたもので手は止まらない。

「どうしたんですか?」
「いやな、この神社で悪さをした男を捕まえてな。ここで説教をしようかと思ったんだ。」
「ここは、これからの未来のためにやる部屋だから大人のこの人はだめでしょう?」

「賽銭泥棒なんて子供と一緒だ。スリもやったからな。厳しく説教しようかと思う。」
「駄目です。ここは子供の領域なんです。やるなら、外でにしてください。」
「ちょ!!こんな人がいるのに外なんて駄目だろ!」

「外か・・・そうだな。。外がいいか!」
「嫌だって・・・ふざけんな・・・さすがに・・・俺は・・・・許さないぞ!!」

「財布も返さないといけないからな・・・外に出るぞ・・・」
小宮の状態は手錠がかけられたままで紐につながれていた。これでははたから見ても普通の人ではない。逃げることもできないだろう。しかし、しゃがみこみ抵抗をしていると仲間を呼ばれてしまった。
「神社の中でスリとはいい度胸だねぇ。よし!しっかり説教してやる。」

「いやだ!!!おい!!やめろって!!」
声をあげるが、ズボンを下ろされる。もしやと思ったがそのもしや、、、パンツすぐに下ろされる。抵抗もむなしく下半身を裸にされると賽銭箱の方にへと連れてかれてしまった。

「なんだ!なんだー!?」
「何あれー?」
それもそのはず、音だけのはずだったところが開けられ姿を現したからだ。子供ではなく確実に大人であると、体の大きさだけじゃなく、色々な面を見てすぐにわかるのであった。

「この男、この場にてスリを働いたため、罰を与える。この者の邪気が払われることを祈ってー・・・・・!!!」

バチィィィン!

特大の一撃が小宮の尻に叩き落とされた。大人の尻が叩かれるのは想像していなかった参拝者が多かったが、始まってしまえばすぐに珍しいと写真を撮ったり珍しそうに見ているものが多数いた。音がかぶらないように、パチィン!と叩かれたと思ったらそれよりも大きな、バチィィン!と大人の厳しさを物語るような一撃が休むことなく落ちるのであった。
まもなくして、子供だけでなく、小宮の泣き声が混ざるのであった。

<終わりに・・・>

子どもたちは入れ替わり制で、叩かれることになったが、小宮は皆の前で交代することなく尻を叩かれた。交番へ連れていかれる際もズボンとパンツをはくことが許されないままに神社を出る姿は子供たちに大人になっても悪いことをすればお仕置きをされるのだと、イタズラの防止としてよい宣伝になったようだ。彼がまた、交番で泣くことになったのは言うまでもない。


終わり!

コメント

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明けましておめでとうございます。
新年一発目の小説楽しませていただきました!
叩かれてる子供達のお話もみてみたくなりました。

今年もたくさんのスパ小説を楽しみにしてます!

Re: タイトルなし

山田さんへ。

新年一発目、楽しんでもらえたならうれしいです♪

さらっと流しましたが、子供のも書いた方が面白そうですね。

パッとでた子どもたちの妄想は、幅広く、未成年ととらえていまして、毛の生えていない子供から19歳までの子が

お膝の上で、みな平等に順番で叩かれるのを考えています(笑)。

ただ、書くとなると複数は苦手なので、順番に書いてみようかと思います。

ひと月に一回は更新できるよう今後も頑張りたいと思いますので今後もよろしくお願いします。

文章は小さい時から苦手でしたが、練習あるのみなんでしょうねぇ~。

コメントありがとうございました!
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